サステナビリティポリシー
根浜シーサイドは、海山川沼という豊かな自然に隣接する、釜石市随一の自然観光施設です。
地区の住民は昔から観光と漁業でくらしを支え、体験型エコツーリズムの基盤となる取組が積極的に行われていました。
しかし2011年3月11日に大津波が襲来。根浜地域は復興の歩みとして、防潮堤は元の高さにとどめ、集団高台移転をし
「自然の恵みと脅威から学び、自然環境を守り、自然と共生しながら生きよう」ということを選びました。
根浜シーサイドは、こうした住民の意思を尊重すると共に、サステナビリティの重要性を理解し、自然と共生し、
災害から学び、気候変動の緩和に取り組むなど、関わるすべてのいのちに優しい
「持続可能な観光と地域創生の取組み」を目指していきます。
生物多様性
根浜シーサイドは、いのちのつながりである「生物多様性」を守り、事業活動の全てにおいて悪影響を与えないように最善の努力を行うとともに、それらを大切に育み、つながりの断絶への関与を回避するための取組を行います。私たちは、下記3つの主要領域で方針を掲げ、生物多様性の保全に貢献します。
生物多様性の保全
- 環境に配慮した洗剤を積極的に使用します。
- 施設の排水は適正な浄化槽で処理します。
- 浄化槽のない排水場では水や自然由来のもの以外は流しません。
- 海浜植物の再生保全の活動を支援します。
- 施設周辺の生態系保全やモニタリング調査に関わる活動を積極的に支援します。
- 化学農薬などの薬品類は基本的に使用せず、天然由来のもので代替するなどし、地域住民や関係者と話合いながら、生物多様性と環境にじゅうぶん配慮した選択を行います。
外来種
- 施設周辺の外来種の拡大防止の対策を実施します。
光害
- 光害を最小限に抑える対策を行います。
気候変動
根浜シーサイドは、世界各国及び地域における最重要課題のひとつである気候変動対策に主体的に取り組み、脱炭素社会の実現へ貢献するための取組を行います。
私たちは、下記2つの主要領域で方針を掲げ、気候変動の緩和と適応に貢献します。
温室効果ガスの排出削減
- 事業活動において、BDF燃料車等の化石燃料を使用しない車両の導入を進めます。
- イベントやツアーでは、太陽光やBDF等の再生可能エネルギーを積極的に利用します。
エネルギー消費量の削減
- 快適性を低下させない範囲においてエネルギー使用量の削減を行います。
ゴミと資源
根浜シーサイドは、資源循環型社会への貢献と実現へ向けた取組を行います。私たちは、下記2つの主要領域で方針を掲げ、ごみ削減と資源の保全に貢献します。
ゴミの管理
- リサイクル率を高めるため、適正なゴミの分別を行います。
- ゴミの削減のための普及啓発を行います。
水の管理
- 節水の普及啓発を行います。
- 快適性を低下させない範囲において水使用量の削減を行います。
- 浄化槽のない排水場では水や自然由来のもの以外は流しません。
危機管理
根浜シーサイドは、津波の教訓を生かし、二度と命が失われることがないよう、知恵をつなぐため、防災の取組を行います。私たちは、下記の方針を掲げ、地域と訪問者の危機管理に貢献します。
- 津波に対する避難行動に関する情報提供を徹底して行います。
- 火災に対する避難、消火訓練を毎年行います。
- 避難訓練や救命講習などスタッフに対する危機管理に関しての適切な研修を実施します。
ブルーアクティビティ
根浜シーサイドは、地域にある自然環境や文化・歴史の体験と学びを通じて、継承や保全、課題改善につなげるための取組を行います。私たちは、下記の方針を掲げ、ブルーアクティビティによる地域の持続可能性の向上に貢献します。
- 漁業者および関係者と連携し、漁業文化を継承していくための体験プログラムを実施します。
- 行政や住民と連携し、地元の海の魅力や郷土愛を醸成する取り組みを支援します。
- アクティビティでは食材の地元調達を積極的に行います。
- アクティビティで使用する食器類は環境に配慮し、使い捨てではない製品を積極的に使用します。
- 漁業体験では、生態系に配慮した実施・頻度を研究教育機関と検討し、制限を設けます。
- アクティビティで遭遇した海洋ごみは可能な限り回収します。
パートナーシップ
根浜シーサイドは、官民学問わず多様な人々と、お互いの特性を認識し、尊重し合い、共通する課題解決やより良い取組、社会の実現へ向けて、以下の協働体制を構築します。
- 売店での商品は、積極的に地域事業者から調達します。
- バリアフリービーチへの理解と実現に向けた地域住民の活動を支援し参画します。
- 地域で開催される海に関わるイベントを積極的に支援します。
- 施設の管理運営は、地域と協働し地域雇用の機会を創出します。
人権と労働安全衛生
根浜シーサイドは、人権尊重と平等、職場の安全衛生の向上に努めます。
- 全従業員やすべてのステークホルダーの人権を尊重し、人権啓発に積極的に取り組みます。
- いかなる強制労働、児童労働、差別、ハラスメントや非人道的な扱いを認めません。
- プライバシーを尊重し、個人情報管理を徹底します。
- 安全と健康に配慮した活力ある労働環境を確保し、人材育成をはかります。
- 施設内で災害、事故、感染症、環境汚染等が発生した場合、迅速かつ適正に対応するとともに、拡大防止や再発防止に取組みます。
- 従業員に対し人権方針を広く周知すると共に、継続した教育・研修を行います。